2023年5月17日(水)
#野党案が世界基準
入管法改悪反対 国会前で市民が訴え
![]() (写真)「#入管法は野党案が世界基準」とアピールする参加者=16日、参院議員会館前 |
参院法務委員会で入管法改悪案の審議がはじまった16日、参院議員会館前では政府・与党案の廃案を求める抗議が行われました。移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)などが呼びかけ、大学生や弁護士など多くの人が参加。「#入管法は野党案が世界基準」とアピールしました。
国会前では、参院法務委員会の音声がスピーカーで流されました。集まった市民は、改悪案と一緒に、野党4会派が提出した対案が審議される様子を見守りました。
大学2年生(19)は、「数カ月前に入管をめぐる問題を知り、デモや抗議に参加するようになった」と話します。「改悪案が衆議院を通過して少し落ち込みましたが、当事者のことを考えたら、諦めるわけにはいかない。絶対、廃案にしたい」と語りました。
30年以上日本で暮らし、何度も難民申請をしたイラン出身の参加者(56)は、最近ようやく在留許可が出ました。「外国人にも人権はあります。生身の人間として扱ってほしい」と話しました。
弁護士の児玉晃一さんは、政府や入管庁は難民申請の乱用が多いとして改案案の成立を狙うが、その根拠とされている難民審査参与員の発言そのものが疑わしく、立法事実が問われていると強調。「いいかげんな根拠で改悪案を通すわけにはいきません」









