2023年5月16日(火)
軍拡に抗い文学次代へ
民主主義文学会大会が閉幕
![]() (写真)日本民主主義文学会第30回大会=14日、千葉市 |
「戦争への道に抗して、文学運動の確かな前進を」をテーマに2日間にわたり千葉市で開かれた日本民主主義文学会の第30回大会が14日、閉幕しました。
2日間の討論でオンラインを含めて49人が発言。14日は、オンラインを生かして文学を語り合う場を大切にした定例会の開催や、支部誌の継続的発行の努力など支部活動の経験、作家がものを見る姿勢とリアリズム、戦争の捉え方、反戦闘争の中での文学の役割、SNSの活用や若い世代に向けた『民主文学』の企画への期待ほか、海外からも交えて活発な発言が続きました。
活動の総括と課題を示す「幹事会報告」と、二つの決議「岸田政権による憲法蹂躙(じゅうりん)の大軍拡に断固反対する」「ジェンダー平等、多様性と個人の尊厳、人権尊重の社会を」を採択。政治・社会への関心や戦争の歴史の問い直しなど、「問題意識を共有する作家との共同」を広げ、「民主主義文学を次代に引き継ぎ発展させるために全力を尽くすこと」を呼びかける大会宣言を採択しました。
会長に能島龍三(再)、副会長に青木陽子(再)、宮本阿伎(再)、事務局長に久野通広(新)、『民主文学』編集長に乙部宗徳(元)の各氏を選出。久野氏が「戦争か平和かの岐路に立つ時、力を合わせて、創造、批評で立ち向かっていこう」と閉会のあいさつをしました。









