2023年5月14日(日)

入管での人権保障ただす

仁比氏　ウィシュマさん映像で指摘

参院法務委

（写真）質問する仁比聡平議員＝９日、参院法務委

　日本共産党の仁比聡平議員は９日の参院法務委員会で、前日に閲覧した名古屋出入国在留管理局で死亡したスリランカ人、ウィシュマ・サンダマリさんの監視カメラ映像について質問しました。

　仁比氏は、最後にウィシュマさんが亡くなった２０２１年３月６日の午後２時７分ごろ～同１２分ごろの映像で、ウィシュマさんがあおむけで寝たまま呼びかけにも全く反応せず、看守職員が脈もとれないことに「がくぜんとしたように『ええっ』と小さい声で声を漏らす場面があった」と指摘。西山卓爾出入国管理庁次長は「指摘のような声を出す場面があった」と認めました。

　仁比氏は「バイタルチェックをしようとしてもバイタルが取れない状態が３月４日から５日、そして６日当日も続いていた」と指摘。「入管収容における人権保障は一体どうなっているのだ」と厳しく指摘しました。

　「調査報告書などで指摘された課題の改善や入管法改定案の中に改善点がある」などと答弁した斎藤健法相に、仁比氏は「それでは変わらない、逆に悪くなるという声がたくさん上がっている。当事者や支援をしてきた人たち、あるいは弁護団の声を聞くべきだ。それが法相の責任だ」と迫りました。

　斎藤法相は「申し訳ないが、改悪とは思っていない」と強弁しました。