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2023年5月14日(日)

自民カネ集めパーティー次々

各派閥、一晩で億単位

 自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)の政治資金パーティーが12日夜、東京都内のホテルで開かれました。同日夜のNHKニュースも岸田文雄首相が出席、「当面は岸田政権をど真ん中で支えて」とあいさつしたことなどを報じました。支持率が“回復”した岸田首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るのでは、との見方もあるなか、二階派、森山派がすでに開いたのをはじめ、各派閥も大規模パーティーを予定しています。

 茂木派に続いて開催を予定しているのは、安倍派(16日)、岸田派(17日)、麻生派(18日)など。

 岸田首相は二階俊博元幹事長率いる二階派(志帥会)のパーティー(4月26日)で、「政局で大切な目配り、気配り、心配りを体現されているのが二階会長だ」と持ち上げるなど、政権基盤固めに必死です。

 一方、こうしたパーティーでどれぐらいのカネが集まるのか。

 直近の政治資金収支報告書(2021年)によると、主要派閥はいずれも一晩で1億円以上を集めています。なかでも二階派、麻生太郎自民党副総裁率いる麻生派(志公会)は2億円超です。(表参照)

 政治資金パーティーは、わずかな費用で手っ取り早く巨額のもうけを得られることが狙いで、会場費、記念品代などの支出を除いた利益率は、いずれも70%以上となっています。二階派はなんと94・3%の荒稼ぎです。

 しかも、収入全体のうち、購入者名が記載されている判明分(透明度)は、麻生派の6・7%を筆頭に安倍派を除いて10%台です。パーティー券を購入した個人や企業・団体名の報告が法律で義務付けられているのは20万円を超える場合だけなので、形を変えた隠れた企業・団体献金となっています。

 国民の苦難をよそに、カネ集めパーティーを続ける自民党政治が問われています。

 (藤沢忠明)

表


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