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2023年5月13日(土)

各地でフラワーデモ

性被害「ここでは話せた」

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(写真)参加者のスピーチを聞く人たち=11日、東京駅前

 性暴力のない社会を求めるフラワーデモが11日、全国で行われました。東京駅前では、手に花やプラカードを持った人たちが集まり、自身が受けた性暴力被害や、国会で審議されている性犯罪にかかわる刑法改正案などについてスピーチ。「性犯罪を許さない社会へと変わってほしい」とアピールしました。

 先月、初めてフラワーデモに参加し「小学校6年生のころ、実の兄からレイプされたことが1年半前にフラッシュバックしました」とスピーチしたAさん(64)。今月は家族でデモに来て、夫と子ども、孫が見守るなかマイクを握りました。

 Aさんは、自身が受けた性暴力を思い出してから心のコントロールが難しくなり、心療内科で「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されるなど、事件から50年以上が過ぎた今も苦しんでいると発言。「できることなら、加害者には罰を受けてほしい。性犯罪に時効はなくしてほしい。誰にも話すことができなかったが、フラワーデモでの場では話せました。ありがたい」と語りました。

 刑法改正案について、性暴力被害者の当事者団体「一般社団法人Spring(スプリング)」のスタッフは、「同意しない意思」が条文に加わるなど「大きな前進ではあるが、まだまだ課題があります」と指摘。「公訴時効」の期間など、より良い法案にするために法務省が性暴力被害についての実態調査や研究をしっかり行うことを求めました。


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