2023年5月13日(土)
域内外の協力を促進
ＡＳＥＡＮ首脳会議議長声明
【ハノイ＝面川誠】インドネシア東部フローレス島のラブアンバジョで開かれた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議は１１日、議長声明を採択しました。ＡＳＥＡＮインド太平洋構想（ＡＯＩＰ）の実践に関して、インド太平洋地域の地域機構間の協力を促進することによって平和と安定を維持することを盛り込みました。
声明はＡＳＥＡＮの中心性を維持しながら、域外の国々を含むアジア太平洋地域とインド洋地域にわたる広域の協力を進めるために、ＡＳＥＡＮが太平洋諸島フォーラム（ＰＩＦ）と環インド洋連合（ＩＯＲＡ）と事務局間の協力関係を築くとしています。９月に開催予定の東アジアサミットにＰＩＦとＩＯＲＡの議長国を招待します。
ＡＯＩＰを実践する今年の重点分野として▽経済▽インフラ▽ビジネス▽投資▽国連持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）のためのデジタル開発における若者の役割―を挙げました。
さらに、地域の安全保障上の課題に対処する上でＡＳＥＡＮの中心的役割を強化することを目指し、域外パートナー国と協力して信頼醸成措置を強化するために、ＡＳＥＡＮ国防相会議（ＡＤＭＭ）が役割を果たしていくとしています。
