2023年5月13日(土)
保険証廃止法案撤回こそ
参院委で質疑 国会前座り込み
![]() (写真)座り込みで抗議する人たち=12日、国会前 |
現行の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと保険証を一体化することを含む「マイナンバー法等改定案」をめぐり12日、参院特別委員会で質疑が始まりました。同日、市民や野党国会議員が国会前で座り込みを行い、抗議。地域医療の崩壊につながるなどとし、同改定案の撤回を訴えました。
同改定案が昼すぎから質疑に入るのを前に、約80人が「命を守る保険証を残せ」などと国会に向けて声を上げました。マイナンバー制度反対連絡会や中央社会保障推進協議会、全国保険医団体連合会(保団連)が共催しました。
保団連の曽根貴子事務局主査は、マイナンバーカードの利用に対応するオンライン資格確認用の機器の導入をめぐって、対応できない医療機関が閉院せざるを得なくなると指摘。閉院が過疎地などで起きれば「地域医療の崩壊につながる」と訴えました。
同連絡会の原英彦事務局長は、マイナンバーカードを利用した証明書のコンビニ交付で、別人の住民票が発行される問題が各地で相次いでいると述べ、「個人情報がいつ悪用されるか分からない」と批判。「マイナンバーカードの問題を国民に知らせるとともに、現行の保険証の廃止を許さない運動を広げていこう」と呼びかけました。
日本共産党の倉林明子参院議員と立憲民主党の国会議員が参加しました。









