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2023年5月13日(土)

精神的暴力にも保護命令

衆院で全会一致 改正DV防止法成立

 改正DV防止法が12日、衆院本会議で全会一致で可決・成立しました。現行で配偶者等からの身体的暴力と生命・身体への脅迫に限っている保護命令の対象を、精神的暴力など非身体的暴力の被害にも広げることが柱。保護命令の期間は現行の6カ月から1年に延長します。対象拡大などは被害者支援の現場が求めてきたもので、要望が一部実現します。

 保護命令は、被害者の申し立てに基づき裁判所が加害者に発令。加害者は被害者への接近や電話連絡の禁止、住居からの退去などを命じられます。

 改正法は、退去命令を除く保護命令の要件や、申し立てができる被害者の定義に、精神的暴力など非身体的暴力の被害を加えます。

 一方、退去命令の対象に精神的暴力を含まなかったことや、緊急保護命令の制度導入を見送ったことなど課題が残っています。

 改正法は、保護命令制度の禁止行為に、連続した文書送付やSNS送信、性的な電磁的記録の送付なども加えます。子どもへの電話等禁止令も設けます。命令違反への罰則も強化します。


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