2023年5月11日(木)
防災拠点の移転なぜ
高橋氏、宮城県の計画追及
衆院復興特委
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=4月27日、衆院復興特委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は4月27日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、宮城県の広域防災拠点について質問しました。
現在、各地域で広域防災拠点整備が進められていますが、同拠点の定義や根拠法はありません。宮城県は仙台市宮城野区のJR貨物ターミナル駅を同区内の別の場所に移転し、同駅跡地に拠点を整備するとしています。
しかし、貨物ターミナルは移転先での工事などが必要なため、完成が3度延期され、事業費も増大。拠点整備地に活断層があり、液状化の危険なども指摘されています。
高橋氏は「移転させてまで整備する必要があるのか」と質問。国土交通省の石原大審議官は、基本構想前からJR貨物が移転を考えていたと答えました。
宮城県の拠点整備では、国の交付金(復興枠を含む)が充てられています。高橋氏は交付金の面積要件が50ヘクタール以上だと確認させた上で、拠点の面積は17ヘクタールだと追及。国交省の五十嵐康之審議官は、拠点の面積と宮城野原総合運動公園の15・4ヘクタールを合わせた33ヘクタールで申請されており、50ヘクタール未満だと認める一方、「拠点に必要な機能を備えている」との認識を示しました。
高橋氏は、拠点の近隣で計画されている仙台東道路が国により重要物流道路に指定されているとして、「国が一体となって進めている。市民の声が置き去りにされているのではないか」と指摘しました。









