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2023年5月11日(木)

きょうの潮流

 「ものの始まりなんでも堺」という言葉を聞いたことはありませんか。堺は中世に貿易都市・商業都市として栄えました。戦国時代のドラマにも堺の商人・職人がよく登場し、鉄砲づくりなどは有名ですが、意外なものもあります▼堺観光ガイドによると自転車、傘、金魚、線香、三味線、銀座、学生相撲、医書大全、私鉄も堺がはじまり。新堺音頭でも「物のはじまりゃ なんでも堺 三味も小唄もみな堺」とうたわれています▼いまも政治の世界で注目されているのが堺です。統一地方選で知事・大阪市長選で維新の現職・新人候補が勝利し、府議会に続き大阪市議会でも維新が過半数を占めました。維新政治に席巻されているかにみえる大阪ですが、堺はちょっと様相が異なります▼定数48の堺市議選で維新は過半数には遠く及ばず、18議席にとどまりました。一方、日本共産党は1増の5議席に▼大阪市も堺市もつぶす維新の「大阪都」構想に市長選でノーを突きつけたのも堺市民でした。4年前に維新市長が誕生しましたが、まやかしの「財政危機宣言」で住民サービスを次々と切り捨てる手法に批判が広がり「おでかけ応援制度」の改悪は2度ストップ▼21日告示の市長選に名乗りをあげた元堺市議の野村ともあきさんは、住民サービスの復活・充実、カジノのためのベイエリア開発でなく命と暮らし優先の市政への転換を訴えています。日本共産党も加わる「住みよい堺市をつくる会」は自主支援。維新政治の終わりの始まりも堺から。


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