2023年5月10日(水)
命奪う改悪ノー
国会前で市民が抗議
![]() (写真)入管法改悪に反対して座り込みを行う市民ら=9日、衆院第2議員会館前 |
日本で暮らす外国人の命を危険にさらす入管法改悪案が衆院本会議で可決された9日、衆院第2議員会館前では採決に抗議する市民が「採決反対!」「入管法改悪ノー!」と怒りの声を上げました。
国会前では午前中から、手書きのプラカードなどを手にした人たちが抗議の座り込みをしました。外国人支援をする団体や弁護士をはじめ、個人で駆けつけた人も目立ちました。
東京都小平市から参加したアーティストの女性(28)は、昨年までドイツで暮らしていたと言います。「名古屋入管で亡くなったウィシュマさんの事件を知り、『これは私のことだ』と感じました。在留資格がないだけで、人の命を奪う日本の入管はおかしい。改悪案にも反対です」と話しました。
アムネスティ・インターナショナル日本の川口美保さんは、今の入管制度ですら国際人権基準に反しており、改悪案などありえないと指摘。「命が守られる社会を実現するために、廃案を目指さないといけない」とスピーチしました。
移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事の鳥井一平さんは、「入管庁だけが喜ぶ法案の採決に断固反対します」と訴え。早ければ今週にも参院で議論が始まるとして、「廃案を求めて改悪案の問題を訴え続けます」と表明しました。









