2023年5月6日(土)
環境ホルモンの作用
ナイロン微粒子も可能性
プラスチックの一つで、衣料などに広く使われているナイロン(ポリアミド)の微粒子も環境ホルモン作用を持つ可能性があることがわかったと、米ラトガース大学が4月27日発表しました。
同大などの研究グループは発情中の雌のラットに、1000分の1~100万分の1ミリメートル(マイクロメートルからナノメートルスケール)のポリアミド微粒子を含む空気を24時間、ラットに吸わせたら、どんな影響が出るか調べました。
その結果、肺に炎症を起こしたりはしませんでしたが、女性ホルモンの一つのβエストラジオールのレベルが低下していることがわかりました。女性ホルモンのレベルの低下は、生殖能力の低下などに関連している可能性があります。
環境ホルモンは、生殖などに関係するホルモンの働きをかく乱する人工の化学物質のことで、これまで、プラスチックの添加物を中心に研究が行われてきました。今回の研究結果は、プラスチックそのものが環境ホルモンとして作用する可能性があることを示すものだとしています。








