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2023年5月5日(金)

「報道の自由に攻撃」警鐘

国連総長 ジャーナリスト殺害増加

 【ワシントン=石黒みずほ】国連のグテレス事務総長は2日、「世界のあらゆる場所で、報道の自由が攻撃されている」と警鐘を鳴らしました。3日の「世界報道の自由の日」を前に、国連本部で開かれた会合にビデオメッセージを寄せました。

 グテレス氏は、報道の自由は「民主主義と正義の基盤だ」と強調。「事実と虚構、科学と陰謀論の境界をあいまいにしようとする偽情報やヘイトスピーチにより、真実が脅かされている」と懸念を表明しました。

 また、ジャーナリストが日常的に攻撃の的となっていると指摘。2022年に殺害されたジャーナリストが前年から50%増加の67人に上り、女性ジャーナリストの4分の3がオンライン上の暴力を経験していると告発しました。

 同会合で基調講演した米紙ニューヨーク・タイムズのサルツバーガー代表は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記者がロシアで拘束されていることにふれ、「世界中で独裁者たちが検閲、メディアへの抑圧、ジャーナリストへの攻撃によって自らの権力を強化しようとしている」と警告。メディアへの取り締まりや攻撃を罰する法的措置が必要だとして、国際社会に行動を呼び掛けました。


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