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2023年5月2日(火)

違法伐採木材 規制を

紙氏、委員会で議論求める

参院本会議で促進法可決

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(写真)質問する紙智子議員=4月25日、参院農水委

 改正合法伐採木材等利用促進法(クリーンウッド法)が4月26日の参院本会議で可決・成立しました。

 クリーンウッド法は、違法な森林伐採や流通が地球温暖化の防止や森林が持つ多面的機能に悪影響を与えることから、違法伐採の流通を抑え、合法伐採の利用を促進するもの。改正法は木材事業者に合法伐採だと証明する伐採届の写し等の提供を義務付けます。

 日本共産党の紙智子議員は同25日の参院農林水産委員会で、輸入木材の12%が違法伐採木材だとの研究機関の報告を紹介し、改正で合法性が確認されていない木材の輸入を拒めるのかと質問。林野庁の森重樹次長は「流通を禁止する措置はない」と答弁しました。

 紙氏は国産材についてはどうかと質問。織田央林野庁長官は「合法性の確認ができない木材等の流通を禁止していない」と答え、違法に伐採された木材等の流通が残ることが明らかになりました。

 紙氏は、欧州連合(EU)や豪州と日本の違法伐採対策の違いを質問。森次長は「EU等は違法伐採木材の流通を禁止する規制法。日本は禁止でなく(合法伐採木材の利用)促進法だ」と答えました。

 紙氏は、違法伐採の規制に踏み出す議論を期日を決めて開始するよう要求。野村哲郎農水相は「流通規制が必要かどうかは今後の状況を踏まえて判断する」と答えました。


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