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2023年5月2日(火)

孤独・孤立 雇用と密接

塩川氏に参考人が強調

対策推進法案 衆院本会議で可決

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(写真)質問する塩川鉄也議員=4月26日、衆院内閣委

 孤独・孤立状態からの脱却をめざす孤独・孤立対策推進法案が4月27日、衆院本会議で賛成多数で可決しました。日本共産党は賛成しました。

 衆院内閣委員会は同26日、参考人質疑と対政府質疑を行い、日本共産党の塩川鉄也議員が、孤立の背景にある雇用破壊や法案の財政措置についてただしました。

 24時間無料相談などに取り組む特定非営利活動法人(NPO)「あなたのいばしょ」の大空幸星理事長は、昨年、過去最多の500人超となった若年層の自殺や人に頼ることを恥とみる根強いスティグマ(偏見)の問題などを指摘しました。

 塩川氏は、政府の重点計画で、孤独・孤立の背景に非正規雇用の増加や格差拡大が指摘されている点について質問。大空氏は「雇用問題と孤独・孤立は非常に密接だ。相談でも生活困窮者の孤独感が最も高い」と強調し、石田光規早稲田大学文学学術院教授は「派遣業法改定で派遣雇用が増え格差が拡大し、孤独・孤立に影響を与えた」と述べました。

 塩川氏は、同法案第7条でNPOなどへの財政措置を政府に義務付けながら、具体策は第13条で規定するとの小倉将信孤独・孤立担当相の説明に、「13条には財政的支援という文言もなく努力義務でしかない。これでNPOへの継続的な財政支援が担保できるのか」と批判しました。


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