2023年4月29日(土)
世界の脱炭素を妨害
GX推進法案 岩渕氏が批判
参院本会議 修正し議決
脱炭素を名目に原発推進と石炭火力の延命を図るGX(グリーントランスフォーメーション)推進法案が28日、参院本会議で、自民、公明、維新、国民などの賛成多数で修正議決されました。日本共産党と立民は反対しました。修正されたため、衆院に回付されます。
日本共産党の岩渕友議員は27日の参院経済産業委員会で政府原案と修正案に反対しました。反対討論で岩渕氏は、石炭火力の延命に固執する日本政府に内外から懸念と批判が集まっていると指摘。法案は原発推進と石炭火力延命に民間投資を呼び込むもので、「見せかけの環境投資『グリーンウォッシュ』との批判を免れず、アジアをはじめ世界の脱炭素の取り組みを妨害するものにほかならない」と批判しました。
また、法案で導入する温室効果ガスの排出量取引制度は、導入が遅すぎるうえ、参加や排出削減目標も自主まかせだと指摘。原子力に巨額の国費を投入する新たな仕組みは、投資対象などが不透明で、「経産省に白紙委任することにほかならない」と述べました。
岩渕氏は「原発ゼロ、石炭火力の2030年までの全廃を決断し、徹底した省エネと再エネの導入目標の引き上げと投資こそ、脱炭素と経済発展に寄与し、世界と将来世代に責任が果たせる」と主張しました。








