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2023年4月29日(土)

「被爆者全員に手帳を」

広島「黒い雨」 23人が集団提訴

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(写真)横断幕を掲げ、地裁前まで行進する原告や支援者、弁護団ら=28日、広島市

 原告84人全員を被爆者と認定した「黒い雨」広島高裁判決(2021年7月)以後、県や広島市に、被爆者健康手帳の交付を求めたものの、申請を却下されるなどした県内の23人が28日、県と広島市に却下処分の取り消しなどを求め、広島地裁に集団提訴しました。原告や支援者、弁護団は「『黒い雨』被爆者全員に手帳を!」と書かれた横断幕を掲げ、地裁まで行進し、訴状を提出しました。

 提出後、弁護士会館(中区上八丁堀)で報告集会を開き、足立修一弁護団長、竹森雅泰弁護団事務局長が訴状内容を説明。佐伯郡砂谷村(現・同市佐伯区)で黒い雨に遭った、原告団長の岡久郁子さん(82)、ともに現在の廿日市市で被爆した、原告副団長の大畑忍さん(87・佐伯郡友和村河津原)、中西彰さん(83・佐伯郡四和村虫所山)がそれぞれ裁判をたたかう決意や、裁判への支援を呼びかけました。

 竹森氏は、県内で申請した4696人のうち、184人が却下(3月末現在)されているとし、却下処分を受けた人や、提訴を希望する人などを対象にした無料の相談会を5月28日(日)午後2時から同会館3階ホールで実施すると発表しました。問い合わせ先は、県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)被爆者相談所。

 9日投票の県議選で初当選した日本共産党の藤井敏子、河村晃子両氏、市議選で再選した中原洋美、中森辰一両市議、初当選した藤本聡志氏が駆け付けました。


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