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2023年4月29日(土)

日英・日豪円滑化協定承認

山添氏「憲法9条に反する」

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(写真)質問する山添拓議員=27日、参院外防委

 自衛隊と英軍、オーストラリア軍が相手国内で共同訓練などをする際の法的な地位などを定める日英、日豪円滑化協定(RAA)が28日の参院本会議で承認されました。関連法も可決・成立。準同盟国と位置付ける英豪両国との防衛協力を強化し、部隊派遣を伴う共同訓練を拡充します。自民、公明、立民、維新、国民が賛成しました。

 日本共産党の山添拓議員は27日の参院外交防衛委員会で討論に立ち「協定は日米同盟を中心に外国軍との共同の軍事活動を強化しようとするもので憲法9条に明確に反する」と反対しました。沖縄の風も反対しました。

 これに先立つ質疑で山添氏は、米国と豪州が昨年12月の閣僚協議で、米軍の豪州へのローテーション配備を強化する「戦力態勢イニシアチブ」に日本の参加を要請すると決定したのに続き、同月の日豪2プラス2(外務・防衛閣僚協議)で、将来の自衛隊F35戦闘機の豪州へのローテーション配備を見据えた計画に合意したことで質問しました。

 浜田靖一防衛相は「具体的な計画は今後検討する」としつつ、「自衛隊と豪軍がより実践的に連携を強化していくことが重要だ」と強調しました。

 山添氏は「米国防長官が対中戦略だと明言した。是認し加担するのか」と追及。林芳正外相は「協定は特定の国等を念頭に置いたものでない」などと弁明しました。

 山添氏は「大本に米国の態勢強化がある。軍事的対抗を強めれば地域の緊張は高まる。なし崩しに豪州と軍事一体化を進めることは許されない」と批判しました。


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