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2023年4月27日(木)

日本 軍事費倍加なら世界3位

岸田大軍拡 戦時下ロシア上回る

SIPRIで試算

図

 岸田政権は安保3文書に基づき、5年以内に軍事費を2倍化する大軍拡を狙っています。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が24日公表した2022年の世界の軍事費に関する報告書に基づけば、日本が軍事費を2倍化した場合、米国・中国に次いで世界第3位の軍事大国になります。(表)

 報告書は、日本の軍事費が前年比5・9%増、第2次安倍政権発足後の2013年と比較して18%増の460億ドルにのぼったとしています。軍事費支出の上位国は米国、中国に続きロシアの順で、ウクライナを侵略したロシアは前年比9・6%増の864億ドルとなりました。日本の460億ドルは10位ですが、岸田政権の宣言する軍事費2倍化が達成されれば、戦争中のロシアを超え世界3位の軍事大国となります。

 SIPRIは、日本が安保政策大転換の真っただ中にあるとし、中国、北朝鮮、ロシアの脅威が高まっているとの認識で昨年末の安保3文書では、従来の「国内総生産(GDP)比1%」の枠を取り払い、27年までのGDP比2%の軍事費達成を盛り込んだことに言及。SIPRI研究者のシャオ・リャン氏は「戦後にあった軍事費と自衛隊能力抑制の縛りが緩められているようだ」と分析しています。

 岸田自公政権は軍事費2倍化に向け、5年で43兆円の軍拡財源確保法案を国会提出。今国会中の成立を狙っています。


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