2023年4月25日(火)
入管法改悪案
楽しい生活返して
クルド人の子ども、不安語る
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与党が今週にも衆院通過を狙う入管法改悪案の廃案を求める集会が24日、参院議員会館で開かれ、日本政府が難民として認めず、在留資格を与えないトルコ国籍のクルド人を親に持つ子どもたちが法案への不安を語り、「楽しい生活を返して」と訴えました。
クルド人は、国を持たない世界最大の少数民族で、トルコ政府から政治的迫害を受けています。2000人ともいわれる人が日本で難民申請していますが、日本政府がクルド人を難民として認めたのは全国で1人だけです。
集会に参加した小学校5年生から高校2年生までの子どもたち9人も、難民申請に上限を設けるなどの同法改悪案が成立すれば、強制送還の対象になる可能性があります。
将来は教員か翻訳家になりたいと夢を語る高校2年生は、行きたい日本の大学も決め、日々勉強しています。「入管法が改悪されたら、日本に居られなくなるかもしれない。まだ心の整理ができていない。4歳から日本で生活しています。これからどうなるか不安です」と語りました。
主催したライターの織田朝日さんは、「与党の人や法務大臣は、子どもたちの声を聞いてほしい。当事者を無視して、入管法改悪案を採決するのはおかしい」と話しました。
日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組の国会議員らが参加。共産党は本村伸子衆院議員があいさつしました。