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2023年4月25日(火)

コラボ、自民・川崎市議提訴

東京地裁 “デマ”で名誉毀損

妨害で支援活動に支障

 虐待や性被害に遭う若年女性に寄り添う一般社団法人Colabo(コラボ)について、自民党の浅野文直・川崎市議が「不正」「疑惑」などと事実に反する動画をインターネットに繰り返し投稿したことで名誉を毀損(きそん)されたとして、コラボが24日、同市議を相手取り、330万円の賠償や謝罪文の掲載などを求めて東京地裁に提訴しました。


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(写真)提訴後に弁護団と会見するColabo(コラボ)の仁藤夢乃代表(右から3人目)=24日、東京都内

 訴状などによると浅野市議は、動画投稿サイトに「コラボが東京都と川崎市から委託費を重複して受け取った」「二重に受け取った分を裏帳簿で処理していた」などの趣旨の動画を少なくとも計十数回投稿し、ツイッターで拡散。多いものは8万回以上再生されたとしています。

 今月行われた同市議選でもポスターや街頭演説などでコラボに言及し、発信を続けたといいます。

 これらの「疑惑」は根拠のない決めつけや誤解に基づいており、真実ではないにもかかわらず、投稿を続けたことで「コラボが違法に公金を受け取っているという印象が一般に拡散された」と、訴状は指摘します。

 また、「議員の立場での発信で、一般市民が真実と誤信する程度が大きく、損害は大きい」ともしています。

 弁護団とともに都内で会見したコラボの仁藤夢乃代表は「コラボに不正があるかのように言って注目を集めようとしたのだろうが、デマの影響は深刻。それに便乗して、行き場のない少女が一時的に過ごすためのシェルターの位置を特定しようとしたり、活動場所に押しかけたりするなどの妨害者が集まるようになってしまった」と語りました。

 また、「(妨害によって)私たちが少女たちとつながれなくなることが一番深刻だ」「議員は本来、少女たちを支える責任のある立場なのに、支援活動を攻撃したのは問題だ」とも語りました。


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