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2023年4月25日(火)

「より多くの対話」で合意

南シナ海問題 比大統領と中国外相

 【ハノイ=面川誠】フィリピンのマルコス大統領は22日、マニラで中国の秦剛外相と会談した後に声明を発表し、「西フィリピン海(南シナ海)で中国とフィリピンの間で起きるあらゆる出来事を直ちに解決できるよう、より多くの対話のラインを確立することで合意した」と発表しました。

 両国が管轄権を争う南シナ海問題については、マルコス氏と習近平国家主席が1月の首脳会談で、衝突回避のために外交当局間の直接対話の枠組みを構築することで合意していました。

 マルコス氏は声明で、多くの対話枠組みが確立されることが両国の相互利益になるとして、「中国の反応を待っている」と述べました。

 両国間では最近、台湾海峡の緊張に関しても批判の応酬がありました。黄渓連(こう・けいれん)駐フィリピン大使は最近の講演で、台湾に近いフィリピン軍基地を米軍が利用できるようになったことについて、フィリピンが米国の「属国になる」と非難。これに対してフィリピン国家安全保障会議が声明で「台湾問題に干渉するためにフィリピンが他国に利用されることを容認しない」と反論しました。

 マルコス氏は声明で、具体的な言及は避けながら、両国間に「誤解」があったとして、「秦剛外相と直接、話をして問題を解決できた」と述べました。


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