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2023年4月24日(月)

障害児者性被害なくす刑法改正を

NPOと本村・仁比両議員が懇談

 障害児者への性犯罪、性暴力をなくすために活動するNPO法人「しあわせなみだ」(中野宏美理事長)は13日、日本共産党の本村伸子衆院議員、仁比聡平参院議員と懇談し、刑法及び刑事訴訟法改正案が国会に提出されたことを踏まえ、障害者に対する性犯罪の実態を踏まえた改正を要望しました。

 要望書は、(1)法案が、障がいがあることをもって意思を「形成」「表明」「全う」できないとしていることは、現行刑法の「心神喪失」と等しく侮辱的。障がいのある人の意思形成を考慮する(2)福祉職・医療職・教育職といった対人援助職を含めた「地位・関係性」を考慮する―改正にすること等を求めています。

 中野氏は、法務省の実態調査では、不起訴事件の被害者に占める障害児者の割合が明らかに高いと指摘。「障害者は抵抗の示し方が、手話や目線、手を握る強さなど健常者と異なるため、被疑者が同意したと誤信すれば罪に問えない可能性がある」として、意思形成を考慮した改正が必要だと述べました。

 本村氏は、「障害当事者からの声、実態をしっかり反映していきたい」と応じました。

 仁比氏は、諸外国での、障害児者であることを知りうる立場を利用した性犯罪の重罰化等の規定に触れ、「法改正にあたり、諸外国の例を検討し、見直すことを付帯決議や付則に盛り込むよう求めていきたい」と述べました。


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