2023年4月24日(月)
24年度中に「戦力化」
陸自オスプレイ 佐賀配備狙う
内部文書を穀田氏入手
![]() (写真)陸自木更津駐屯地に駐機するV22オスプレイ(千葉県木更津市) |
陸上自衛隊は垂直離着陸機V22オスプレイ全17機の日本配備を年内にも完了させ、強襲上陸を主任務とする水陸機動団(長崎県佐世保市)の「空中機動」=輸送を可能とする「戦力化」を2025年3月までに達成する計画であることが、日本共産党の穀田恵二衆院議員が入手した陸自内部文書で判明しました。
防衛省は県営佐賀空港へのオスプレイ配備を狙っていますが、駐機場などを建設するための用地買収が実現していないため、木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備。5日現在で14機が配備されています。
内部文書によれば、オスプレイを2個中隊(第107、108飛行隊)に8機ずつ配備し、1機を教育用に充当。CH47ヘリからなる第109飛行隊とあわせ、「輸送航空隊」を編成します。その上で、24年度中に、夜間も含め、「12機で敵の脅威が高い地域において、増強1個中隊の空中機動等ができる」ことを目標としています。
こうした運用のためには、水陸機動団の拠点である佐世保に近い佐賀空港への配備が不可欠となります。夜間訓練や低空飛行など、激しい訓練による騒音も想定されます。
佐賀空港の開設にあたっては、県と地権者である有明海漁協との「公害防止協定」付属資料で、軍民共用を除外していましたが、昨年11月、共用を可能にするよう資料の内容を変更。防衛省による漁協執行部の切り崩しが背景にありました。
建設予定地の民有地を管理運営する協議会は5月1日、臨時総会を開いて用地買収の可否を議決しますが、地権者有志は21日、「協議会に決定権はない」とする意見書を協議会に送付しています。









