2023年4月22日(土)
市議選――激戦の様相
愛知 宝の議席絶対守る
給食費無償化が争点に 豊橋
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48人が争う大激戦の愛知県豊橋市議選(定数36)で日本共産党は、同市区から県議会議席を奪還した下奥奈歩氏の勝利を力に、現職の斎藤ひろむ、鈴木みさ子、中西みつえ3候補の必勝へ全力を挙げています。市民運動と結んだ論戦で18歳までの医療費無料化や市営住宅への風呂釜・給湯器設置など市政を動かしてきた「宝の3議席」です。
今回は、れいわや参政党も参戦し、若い候補も林立する大混戦。争点は給食費無償化と災害リスクのある地域へのアリーナ建設問題で、無償化期限を短縮し、アリーナの住民投票も門前払いした自公に怒りが広がっています。
地元紙の調査では給食費無償化「賛成」、アリーナ建設「反対」の現職候補は共産党と無所属1人だけ。県議選では同じ立場の下奥氏が論戦をけん引し、「折り入って作戦」で党員の3倍の担い手を広げた底力で競り勝ちました。
党支部は後援会員に県議選のお礼と共に党市議候補への支持を訴えていますが、支持が流れる状況もあり混戦のまま最終盤に。宣伝と折り入って作戦で最後まで「市民の声を届ける3議席が必要」と呼びかけています。
市民の声届ける3議席 瀬戸
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愛知県瀬戸市議選(定数26)は5人はみ出しの大激戦・大接戦になっています。日本共産党は、3期目をめざす浅井ことみ、2期目をめざす新井あゆみ=以上現=、はらまこと=新=の3候補が現有3議席確保へ奮闘しています。
同市では、可燃ごみ袋の180円から500円への値上げに対し「年金が少ないのに3倍の負担は無理」「市からは何も説明がない」など市民から怒りが噴出。3月議会で短期間に集められた3900人以上の値上げ中止を求める請願署名は、共産党市議団だけが紹介議員に。請願は自民党などの反対多数で否決されました。
毎議会で質問する党市議団は市民の声を届けて論戦をリード。国保料の引き下げ、中学校トイレへの生理用品設置やパートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度を実現しました。
3候補は、市障害者手当の復活、コミュニティーバスの増便、給食費無償化、18歳まで通院医療費無料などの公約を掲げ、「コロナ禍でも市民の負担を増やして市がため込んだ基金(約90億円)を、市民の暮らしを守るために使う。市民の声を届ける党3議席実現へ力を貸してほしい」と全力を挙げています。
現有1議席必ず確保へ 常滑
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愛知県常滑(とこなめ)市議選(定数18・立候補21人)は、告示日から河村たかし名古屋市長や自民党の大臣経験者が応援に入るなど1票を争う大激戦です。
日本共産党の現有1議席を必ず確保しようと西本まさき候補=現=が奮闘しています。
西本候補は「海の環境、経済を破綻させる中部国際空港の第2滑走路建設などはやめるべきだ。空港に頼らない農漁業、窯業(常滑焼)など地場産業の活性化・振興による街の発展をめざす」と強調しています。
市民と力を合わせ、コロナ禍に水道基本料・給食費無料、スクールカウンセラー増員など実現してきたと紹介。国保税・介護保険料引き下げ、18歳までの医療費無料化、市民の声を反映した新図書館建設、自然再生可能エネルギーの推進などの公約を掲げ、支持を訴えています。
党と後援会は「各党が第2滑走路建設など大型開発に反対する西本候補を追い落とそうとしている。宝の議席を絶対に守らねばならない」と対話・支持拡大、「折り入って作戦」に全力を挙げています。