2023年4月21日(金)
きょうの潮流
誰でも、いつでも、どこでも。赤ちゃんからお年寄りまで、私たちは生涯にわたって健康保険証をもち続け、一定の負担で医療のサービスを受けられます▼国民すべてが保険証をもつ皆保険制度が始まったのはおよそ60年前。それ以前は農業や自営業者、零細企業の従業員を中心に、約3千万人が無保険者となっていました。症状があっても耐える、診療も検査も受けていない。そんな状況が社会の大きな課題でした▼根本から変える一大事業。その努力の末にできた日本の医療保険制度は、いまでは世界に誇れるものに。自公政権による負担増が重ねられてきましたが、保険証1枚で医療を受けられる姿は当たり前のようになってきました▼ところがいま、それが手元から失われようとしています。岸田政権は保険証を廃止して、マイナンバーカードに置き換えようとする改定案を今国会で審議入り。共産党の塩川鉄也議員は「保険証の廃止は国民皆保険制度を揺るがす」と撤回を迫りました▼任意のマイナンバーカードを強要するために国民の命綱である保険証を“人質”に取る。カードを取得しない人には「資格確認書」を発行させる嫌がらせのような仕打ち。国会前では連日怒りの声があがっています▼これまで築いてきた生きる支えを奪ってまでのやりたい放題。大軍拡に原発推進、高齢者の保険料引き上げや入管法改悪と、平和とくらしを脅かす悪法を次つぎと審議入りさせている岸田・自公政権。列島中からNOを突きつけるときです。








