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2023年4月20日(木)

きょうの潮流

 20回目となる今年の統一地方選挙も大詰めです。町村長・町村議選が告示され、23日の投票日にむけて1票を争う短期決戦が各地でくりひろげられています▼一方で、今回の町村長選では半分をこえる70の町村で無投票になりました。これは記録がのこる1955年以降、2番目の高さだといいます。町村議選でもおよそ3割が無投票当選。こちらの割合は過去最高で、20の町村では定員割れとなりました▼日本海に面した北海道初山別村(しょさんべつむら)では村長選が13回連続で無投票に。半世紀近く選挙戦がなく、村議選も2回連続で無投票となりました。政策を競うこともなく、住民は行政をただす機会も失っています▼地方議員のなり手を増やすためには何が必要か。当事者へのアンケートでは、子育て世代が参加できる環境や報酬の引き上げ、議員の仕事についての理解をひろげることを多くの議員があげていました。いかに住民が政治に関心を持つかも重要だと▼実際、激しい選挙戦が展開されている区市町村でも票の掘り起こしに苦心しています。選挙活動が縛られ、争点そらしが横行するなかで、住民の要望やねがいを政治に反映させようとして▼戦後、新憲法の施行直前から始まった統一地方選。投票日を全国で同じにすることで、国民の選挙にたいする関心を高めることを一つの目的にしてきました。それぞれの地域で政治とのかけ橋となり、地方自治を担う議員を選ぶ。草の根の活動は、この国の民主主義の土台を守ることにつながっています。


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