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2023年4月19日(水)

化石燃料投資やめよ

GX推進法案 岩渕氏「再エネこそ」

参院経産委

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(写真)質問する岩渕友議員=18日、参院経産委

 日本共産党の岩渕友議員は18日、参院経済産業委員会で原発回帰と石炭火力延命を含む「GX(グリーントランスフォーメーション)実現のための基本方針」を具体化する「GX推進法案」について質問。冒頭、G7気候エネルギー環境相会合(15・16日)で石炭火力発電の廃止期限を決めず、アンモニアと化石燃料の混焼の活用に固執した政府の姿勢を批判しました。

 岩渕氏は、原子力発電や水素、アンモニアと化石燃料の混焼発電に国債を使い投資を進める方針が「グリーンウォッシュと批判されている」と指摘。「脱炭素ならば、省エネや再生可能エネルギーへの投資こそ進めるべきだ」と主張しました。

 西村康稔経産相は「再生可能エネルギーだけで安定供給は確保できない。あらゆる選択肢で、脱炭素化を進める」と、化石燃料と原発固執の姿勢を崩しませんでした。

 岩渕氏は「グリーン」を名乗る国債でこれらの発電に投資する国が世界にあるのか質問。西村経産相は、「欧州等で発行されてきたグリーン国債では確認できていない」と答弁しました。

 岩渕氏は、アンモニア混焼では排出削減にならず、2030年の削減目標にも整合しないと指摘しました。政府が「脱炭素化」としてアジア地域で展開しようとしているアンモニア混焼について「インドネシアの火力発電所周辺では、住民が健康被害や生業への影響が出ている。石炭火力発電延命であり地元住民を苦しめている」と訴えました。


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