2023年4月18日(火)
首相直属が関与の案
学術会議会員選考 塩川氏が指摘
衆院内閣委
![]() (写真)質問する塩川鉄也議員=14日、衆院内閣委 |
日本共産党の塩川鉄也議員は14日、衆院内閣委員会で、政府が提出を検討している日本学術会議法改定案をめぐり、会員選考に首相の意を受けた有識者が関与する案が出ている問題を追及しました。
内閣府が5日に学術会議幹事会に説明した改定案の資料では、会員選考のルールや人選に意見を述べる選考諮問委員会の委員を選ぶ際、「関係機関」との協議が必要とされています。
塩川議員は「関係機関とはどこか」と質問。内閣府が参考事例として「総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)」を挙げたのに対し、CSTIの議長は首相だと認めさせた上で、「首相が指名したCSTIのメンバーが、学術会議の会員候補選考を左右する選考諮問委員会の人事に深く関与することになるのではないか」とただしました。
後藤茂之内閣府特命担当相は「首相の関与はないという前提だ。一人の有識者として自らの経験や識見に基づき判断されることだ」と答弁。塩川氏は「首相直属の司令塔組織であるCSTIの下に学術会議を置くようなものだ」と批判。後藤担当相は「学術会議幹事会でもさまざまな意見、懸念が出されていることは受け止めたい」としつつ「政府案は透明性を高めるためのものだ」と強弁しました。
塩川氏は、会員選考の透明性を言うなら、政府による6人の会員候補の任命拒否こそ不透明そのものだと指摘。任命拒否の撤回を求め、法案は提出すべきでないと主張しました。









