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2023年4月16日(日)

「ジャニーズ前社長が性加害」

外国特派員協会 以前所属の歌手告発

 芸能大手「ジャニーズ事務所」のジャニー喜多川前社長(2019年死去)から性的加害を受けたと12日、歌手で元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)が都内の日本外国特派員協会で記者会見し、証言しました。オカモト氏は、中学3年で入所した12年3月から4年間、ジャニー氏から計15~20回もの性的加害があったとしています。

 オカモト氏は、ジャニー氏が所有するマンションの部屋で宿泊中に被害を受けたと指摘。被害翌日に同氏から「エレベーターで1万円を渡された」と明かしました。4年間のうちにマンションに宿泊したJr.メンバーだけでも被害者は「100~200人」に上ると言及。我慢していた理由として「マンションに行かないと売れない」と当時の認識を振り返りました。

 またオカモト氏は「当時15歳の僕や他の人たちに性的行為を行ったのは悪いこと」、「事務所のトップの人たちに(性加害を)認めてほしい」と述べました。ジャニーズ事務所は、報道に対して事実関係を明らかにしていません。

 ジャニー氏の性加害については『週刊文春』が1999年に報道しました。ジャニー氏は名誉毀損で文春側を提訴。東京高裁は事実関係を認定し、2004年に判決が確定しています。英BBCが今年3月にジャニー氏の性的虐待の実態を報じました。

 オカモト氏は同誌(4月13日号)で被害を公表しましたが、「日本のメディアは取り上げないだろうと覚悟していた」として同協会での会見に踏み切ったとしています。


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