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2023年4月16日(日)

参政党

侵略美化・大軍拡…「古くて危険」な発想

 統一地方選に今回初めて臨んでいる参政党が、後半戦の市区町村議選(23日投票)に約180人の候補者を擁立し、各自治体での初議席の獲得を狙っています。同党は「新しい政治への挑戦」を掲げ、前半戦で7議席を獲得しました。しかし、その言動には「古くて危険な政治」の発想が表れています。

 同党は、神谷宗幣事務局長編著の『参政党Q&Aブック基礎編』で、日本の過去の侵略戦争を、戦前そのままに「大東亜戦争」と呼び、「空軍力と海軍力」の「倍増」を唱えています。「結果として防衛費のGDP比2%が当然視野に入ってくる」と述べるなど明確な大軍拡派です。

 憲法については、神谷氏が昨年7月の参院選での当選後、9条に疑問を呈し、「自主防衛体制」の確立を目指す考えを表明。党ホームページでは「日米安保条約と日米豪印戦略対話(Quad)をアジア海洋同盟として進化させ…インド太平洋地域における連携を強化」するなどと主張しています。

 神谷氏は「大東亜戦争に負けたことに今の日本の衰退の原因がある」とも発言。党の事務局通信では南京大虐殺も「なかった」とされています。

 ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓の導入を否定しています。参政党の街頭演説では、アドバイザーの武田邦彦氏が「男が子どもを育児するっていうのは非常に問題」などと発言しています。

 神谷氏は最近の演説で「共産党が言っていることをその通りやると日本が駄目になる。もっと二酸化炭素は減らせ、LGBTQ、LGBTQ、ジェンダーフリーでしょ。それでは共同体は維持できない」などと気候危機打開やジェンダー平等を掲げる日本共産党への攻撃まで始めています。


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