2023年4月15日(土)
子の貧困・自殺 生きる道選べる政治に
山添氏の質問に参考人
参院調査会
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参院国民生活・経済・地方調査会は12日、「社会的な困難の現状」をテーマに参考人質疑を行い、日本共産党の山添拓議員が質問しました。
特定非営利活動法人(NPO)自殺対策支援センターライフリンクの清水康之代表は、増加している子どもの自殺に言及。実態解明の分析も対策予算もないなか、増加しているのは当然だとして、「子どもたちが生きる道を選べるための政治が求められている」と指摘しました。
山添氏は、子どもの異変に気付くための学校対応の課題について質問。清水氏は「あらゆる学校が、子どもの自殺がわが校で起きても不思議ではない危機感をもつことだ。教員に余裕がない現状のなか、自殺のリスクを察知するには担任以外の体制が必要だ。政府は専門家チームをつくってバックアップし、察知したあとのフォローを学校任せにしない、地域をまきこんだ体制構築にすることが重要だ」と答えました。
阿部彩東京都立大教授は意見陳述で、子どもの貧困率の悪化は30年にわたる親の稼得能力(貧困からの防御力)の低下が要因だとして、「最貧層の人々の勤労所得の増加がまず必要だ」と主張。どのような人にも最低限保障すべき生活を明確に打ち出すための国民的議論と政治の責任の必要性を説きました。









