2023年4月14日(金)
きょうの潮流
青、赤、ピンク、黄色の鮮やかな弁士紹介の垂れ幕が東京・錦糸町駅前に並びました。荒川の流域に位置する墨田、江東、足立、北の各区長選に挑む女性4予定候補の共同宣伝。無所属で市民派の4人がマイクを握ると、足を止める通行人も。合言葉は「物語は、下町からはじまる」です▼「4人がここにそろったのは、偶然でも奇遇でもなく、必然」と北区の橋本やすこ予定候補。理由は明快です。墨田区のさねふじ政子予定候補はいいます。「生活苦や平和が脅かされる危機感から、普通の女性が挑戦する流れをつくった」▼東京23区の中で地震や水害に弱いなどの共通点がある、昔ながらの庶民の町。足立区の西山ちえこ予定候補は、貧困や災害の犠牲になりやすい女性ら社会的弱者に優しくあたたかい街に、と訴え。江東区のあしざわ礼子予定候補は「平和は生活の一番の基盤」と力を込めました▼ほとんど接点のなかった4人は「女性区長の誕生で生活と平和を守るとりでに」との思いで固く結ばれています。昨年6月に当選した杉並区の岸本聡子区長がジェンダー平等を進める姿にも刺激を受けました▼統一地方選前半戦の結果をみても、道府県議選で女性の当選者が過去最多となりながら、いまだ全体の1割台。共産党は道府県議、政令市議ともに5割をこえましたが、自民党はそれぞれ5%、9%台という低さでした▼後半戦も、引き続きジェンダー平等を推しすすめる機会です。東京・下町からの機運を全国のうねりにして、「必然」の流れを広めたい。








