2023年4月13日(木)
参院緊急集会で足る
山添氏「緊急事態条項」批判
参院憲法審
![]() (写真)発言する山添拓議員=12日、参院憲法審 |
参院憲法審査会が12日に開かれ、憲法上、衆院解散中に内閣の求めで開く参院の緊急集会について意見交換を行いました。
日本共産党の山添拓議員は、現行憲法は、戦前の明治憲法にあった緊急勅令や緊急財政処分など、「政府の専断を排除し、参院の緊急集会を設けたことに大きな特徴がある」と指摘。その趣旨について、「憲法が権力分立を維持し、国民の権利保障を全うしようとした立憲主義を貫こうとするものか」と質問したのに対し、川崎政司参院法制局長は、「指摘された点も考慮された」と答弁しました。
山添氏から、戦前の帝国議会で衆院議員の任期延長された事例を示すよう求められた川崎法制局長は、日中戦争の「緊迫した時局」を理由に、第2次近衛文麿内閣は法律により、「衆院議員の任期を1941年から42年まで1年延長した」と答弁。山添氏は、「その間に真珠湾攻撃を行い、反戦の声を封じ、無謀な戦争に突入したのが歴史の教訓だ」と指摘しました。
山添氏は、「緊急事態」であればなおさら「民主政治を徹底し、国民の審判の機会を保障することこそ必要だ。参院の緊急集会が対応すれば足りる」と強調。議員任期延長や緊急事態条項の創設のための改憲議論は、「歴史の教訓を踏まえない暴論だ」と批判しました。









