2023年4月13日(木)
工事中止、ジュゴン生息確認を
沖縄防衛局に申し入れ
ヘリ基地反対協
![]() (写真)新基地工事を中断し、ジュゴンの生息を確認するべきだと迫るヘリ基地反対協議会の仲本興真事務局長(左端)ら=12日、防衛省沖縄防衛局 |
沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対し、座り込み現場などで抗議行動を続ける「ヘリ基地反対協議会」は12日、同県嘉手納町の防衛省沖縄防衛局を訪れ、新基地工事を中断した上でジュゴンの生息状況の確認などを行うよう申し入れました。
国の天然記念物で絶滅危惧種であるジュゴンの生息状況をめぐっては、埋め立て工事海域に近い名護市久志(くし)の沿岸で、昨年7月にジュゴンのふんが見つかっていたと県の報告書が明らかにしました。
同協議会は「この発見は大浦湾周辺にジュゴンが生息していることを裏付けるものだ」と指摘。ただちに工事を中止し、生息確認とジュゴンのえさ場である海藻藻場の保全を行うよう迫りました。
防衛局調達計画課の北隆範課長補佐は、県の報告書を「確認している」としか答えませんでした。同協議会の東恩納琢磨共同代表は、県が航空機での生息調査回数を増やすことなどを防衛局に求めているとして、「やるのか、やらないのか」と追及。同課長補佐は「適切に対応していく」と繰り返すだけでした。
また同協議会は、辺野古の工事用ゲート前で抗議行動に参加していた市民が3月24日に防衛局職員から暴力をふるわれたことについて説明を要求。防衛局側は、多くの参加者が目撃しているにもかかわらず、「暴力行為に及んだ事実はない」と強弁し続けました。









