2023年4月11日(火)
違憲の安保法制 具体化
日豪・日英訪問軍地位協定実施法案 赤嶺氏が批判
衆院安保委
![]() (写真)質問する赤嶺政賢議員=6日、衆院安保委 |
自衛隊とオーストラリア軍・英国軍が相互に訪問して共同訓練などを行う際の地位や手続きを定めた訪問軍地位協定(軍事円滑化協定)の実施法案が7日の衆院安全保障委員会で、与党などの賛成多数で可決しました。日本共産党は反対しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は6日の質疑で、安保法制が「重要影響事態」や「存立危機事態」「武力攻撃事態等」のさいに、米軍だけでなく第三国の軍隊への軍事支援を可能にしたことにふれ、これらは協定に基づく協力活動の対象になるかと質問。防衛省の増田和夫防衛政策局長は「協定上排除されていない」と認めました。赤嶺氏は「憲法違反の安保法制を具体化するものだ」と批判しました。
赤嶺氏が共同訓練に使用する場所をただしたのに対し、増田氏は、協定締結前の訓練でも自衛隊や米軍の基地、訓練場、空港・港湾などを使用してきたと説明。米軍基地を使用した例として、2019年に三沢基地で行った日豪共同訓練を挙げました。
赤嶺氏は、米軍基地を第三国の軍隊が使用するのは認められないと政府は説明してきたと指摘し「基地負担の軽減に取り組むべき政府が、新たな基地負担の拡大に手を貸すものだ」と批判しました。









