2023年4月9日(日)
高速道“新設財源か”
高橋氏、債務返済延長を批判
衆院国交委
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=5日、衆院国交委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は5日、衆院国土交通委員会で、高速道路の債務返済期限を2115年まで延長する法案について、「更新事業を口実に今後100年近く高速道路建設財源を確保しようとするものだ」と批判しました。
04年の「道路公団民営化」により、高速道路事業の費用は、市中で調達した借入金を通行料金で返済する仕組みがつくられました。返済期限を延長すれば、約束していた「通行料金無料化」が先送りされ、延長期間内であれば新規の高速道路建設も可能となります。
政府は12年の笹子トンネル天井崩落事故を受け、老朽化した高速道路の維持・更新事業の費用確保のため、14年に続き今回、返済期限延長法案を提出しました。高橋氏は、14年改定時に対象となった事業と建設費について質問。国交省の丹羽克彦道路局長は、更新事業だけでなく「阪神高速の淀川左岸線延伸部1600億円」など新規建設事業も含まれていることを認めました。
高橋氏は今回、対象となる「更新」と「進化」事業について質問。丹羽局長は15年までの更新費用として計約8・3兆円を見込み、「進化」事業は「4車線化」等に加え「新規事業もある」と明らかにしました。
高橋氏は「いま必要なのは大規模修繕・更新であり、費用は、新規を抑制し捻出すべきだ」と主張しました。









