2023年4月9日(日)
米ネバダで平和行進
核実験場前「廃絶を」
![]() (写真)7日、米ネバダ州マーキュリーのネバダ核実験場正門前で、核実験の中止や核兵器の全面廃絶を訴える人たち(島田峰隆撮影) |
【マーキュリー(米西部ネバダ州)=島田峰隆】米西部ネバダ州の反核平和団体「ネバダ砂漠の経験」(NDE)が呼び掛けた平和行進は最終日の7日、同州最大都市ラスベガスの北西マーキュリーにあるネバダ核実験場の正門前に到着しました。参加者は核実験の中止や核兵器の全面廃絶などを訴えました。
米先住民の西ショショニ族のジョニー・ボブさん(71)は、核実験場にされた地域にはもともと先住民が住んでいたと強調。「われわれはここで食料、水、薬草を手に入れて生きてきた。その場所が汚染されている」と怒りを語りました。
参加者は太鼓をたたいたり旗を振ったりしながらアピール。「私たちは米国の核兵器の犠牲になったすべての人々を代表してここにいる。次世代が核兵器の恐怖におびえて生きることのないようにしたい」などと次々に発言しました。
カリフォルニア州から参加した退役軍人のデイビッド・パターソンさん(70)は「核兵器は禁止条約で開発も実験も保有もすべて禁止された。実験場そのものが違法だ」と強調。「今年の平和行進は昨年に比べて参加者が増えた。核兵器の危険がもっと国民に知られていけばうれしい」と感想を話していました。









