2023年4月8日(土)
天下り 審議官未聴取
国交OB人事介入 塩川氏が追及
衆院内閣委
![]() (写真)質問する塩川鉄也議員=7日、衆院内閣委 |
日本共産党の塩川鉄也議員は7日の衆院内閣委員会で、本田勝・元国土交通事務次官らが、国交省と利害関係のある民間企業「空港施設」の人事に介入した問題をただしました。国交省は事務方ナンバー2の国交審議官に聞き取りすらしておらず、ずさんな調査実態が浮き彫りになりました。
同省は4日、国土交通委員会理事会に▼現職職員による再就職のあっせん▼OBから同省への働きかけ―のいずれも「確認できなかった」との報告書を提出。塩川氏は国交審議官に確認したのかとただすと、加藤進総括審議官は「確認は行っていない」と認めました。
塩川氏は、2011年にも当時の国交審議官だった宿利正史(しゅくり・まさふみ)氏が、天下り人事を差配し、13年に違法性が認定されていると指摘し、現在の国交審議官に確認すらしないで「まともな調査と言えるのか」とさらなる調査を要求。加藤氏は「調査の対象は適切だ」と拒否しました。
塩川氏はまた、本田氏が11年当時の官房長として、実際には違法だった天下りを「シロ」だとする報告書に関与した人物であることは重大だと指摘。同省は、日本共産党の天下りに関する資料要求にも19年以降「未回答」を続けており、「天下りを明らかにするつもりがない」と批判しました。
さらに、現役幹部が表立って動けない代わりにOBを介して天下りのあっせんを行っていることが当然想定されると強調。国交審議官への聞き取りを含めた徹底調査と天下りそのものの禁止を強くもとめました。









