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2023年4月7日(金)

統一協会・文鮮明来日 金丸自民元副総裁が便宜

韓国文書公開

政府方針ゆがめ 被害拡大

 韓国外務省が6日に公開した外交文書によって、自民党と統一協会(世界平和統一家庭連合)の癒着で、政府方針がゆがめられ、被害が拡大した疑いが浮上しました。

 公開文書には、日本の法務省が当初、統一協会の開祖、文鮮明の入国を許可しない方針だったことが記されています。それを金丸信自民党副総裁(当時)が身元を保証したことで最終的に入国を認められたとしています。

 統一協会による霊感商法や集団結婚は当時すでに深刻な社会問題となっていました。そんな中で文鮮明は入国後、金丸氏、中曽根康弘元首相と会談。自民党内部の会である「北東アジアの平和を考える国会議員の会」のメンバー31人を前に約1時間講演しています。

 しかも布教活動等は一切しないという誓約書を出していたのに、東京、名古屋、関西の協会施設で説教をしています。協会関連の資料によると、文鮮明は13年半ぶりの来日で、信者から大歓迎を受けたことが記されています。

 反社会的団体のトップに自民党の最高幹部が政府方針をひっくり返して入国の便宜を図っただけでなく、“お墨付き”まで与えていたのです。その結果、文鮮明の指示を直接聞いた信者のマインドコントロールが強化され、被害がより深刻化したといえます。圧力をかけた自民党も、それを認めた政府も加害者側であることを自覚し、反省すべきです。

 国会では文鮮明の入国直後から日本共産党の議員らが政府を追及してきました。金丸氏の「働きかけ」は認めていたものの、法務省が方針を変更したこと、それを外務省が韓国側に伝えていたことは隠してきました。隠ぺいしてきた事実を韓国側が明らかにした形です。日本政府には事実関係を徹底的に究明することが求められます。(統一協会取材班)


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