2023年4月7日(金)
林外相、NATO会合出席
【ベルリン=桑野白馬】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は4、5両日に開いた外相会合後の記者会見で「中国とロシアの接近」が議題になったと明らかにしました。その上で、中ロに対抗するため地域を超えた協力が必要だとして「NATO加盟国と同志国の結束がより重要になってきている」と強調しました。
昨年、NATOは新たな「戦略概念」を採択。中ロの戦略的な連携の深まりが「ルールに基づく国際秩序をむしばんでいる」と指摘しています。
外相会合にパートナー国として参加した日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国に向けストルテンベルグ氏は、協力して中ロの接近に対応すべきだと訴えました。
今年7月にリトアニアで開かれるNATO首脳会合にも日本などを招待しているとしています。
また、加盟国の軍事費の目標について、現行の国内総生産(GDP)比2%を「最低ラインとすることにすべての国が同意すれば違いが出てくる」と発言。次の首脳会議での目標引き上げが「明確に約束されなければならない」と述べました。
会合では、ウクライナへの支援継続の方針も確認しました。








