2023年4月6日(木)
立法による解決訴え
外国籍元BC級戦犯問題 遺族・市民が集会
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外国籍の元BC級戦犯問題を立法によって解決しようと5日、遺族・市民が衆院第2議員会館で集会を開きました。野党の国会議員が参加しました。
同問題をめぐっては、旧日本軍に動員された外国籍の元BC級戦犯が戦後、裁判で「日本人」として裁かれたにもかかわらず、釈放後は「外国人」として扱われたために、日本人にはあった援護措置が受けられませんでした。
1955年に朝鮮半島出身者の戦犯が刑務所内で「同進会」を結成し、国家補償や名誉回復を日本政府に求めてきました。2016年には、超党派の国会議員連盟が当事者・遺族に特別給付金を支給する法案をまとめました。2021年3月に最後の当事者で「同進会」会長だった李鶴来(イ・ハンネ)さんが亡くなり、遺族が活動を引き継ぎました。
「『同進会』を応援する会」代表の内海愛子・恵泉女学園大学名誉教授が講演し、外国籍元BC級戦犯は「戦争責任を取らない日本政府に捨てられた象徴的な存在」だと指摘。「亡くなった元戦犯の人たちの思いを引き継いで、今後も活動を続けたい」と語りました。
遺族で「同進会」の朴来洪(パク・ネホン)会長は、「まだ問題を解決できていないのが非常に残念だ」と語りました。
参加者は、早期解決のため同議連の法案を早期に立法化するよう国会と政府に求める集会アピールを採択しました。日本共産党の笠井亮衆院議員が参加しました。