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2023年4月5日(水)

函館イカ激減ブリ急増

紙氏 加工業者の転換支援を

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=30日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は3月30日の参院農林水産委員会で、「イカの町」で有名な北海道函館のスルメイカ漁獲量が海洋環境の変化で激減し、ブリが急増しているとして、魚種転換する水産加工業者への支援を政府に求めました。

 神谷崇水産庁長官は「水産加工資金の長期低利の融資に加え、水産庁予算で加工原材料の転換や原材料切り替えなどに伴う新商品の広告宣伝費などの支援が可能だ」と答えました。

 紙氏は、水産庁のアンケート調査に福島第1原発事故で「販路を喪失した」等と答えた東北沿岸の水産加工業者は、岩手県で17%、宮城県で19%、福島県で24%にのぼるとして、輸出の被害額を示すよう要求。神谷長官は「輸出規制による影響を把握するのは困難だ」と答えました。

 紙氏は、中国、韓国、マカオ、台湾の一部地域ではいまも輸入規制をしていると指摘。現地漁業・水産加工業者の努力を無駄にしないためにも、同原発汚染水の海洋放出をやめるよう強く求めました。

 日本政策金融公庫の水産加工業者施設の整備に対する長期低利融資を可能にする水産加工業施設臨時特措法が同日、参院本会議で全会一致で可決・成立しました。


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