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2023年4月5日(水)

負担押しつけ 廃案を

健康保険法改定案 宮本徹氏に参考人

衆院厚労委

 日本共産党の宮本徹議員は4日、衆院厚生労働委員会で、75歳以上の高齢者の医療保険料を引き上げる一方で、国庫負担を大幅に削減する健康保険法改定案について参考人質疑を行いました。

 鹿児島大学の伊藤周平教授は陳述で、物価高のもとで年金削減、医療費窓口負担が増え、高齢者に貧困が広がっている実態を指摘。「国庫負担は910億削減される。防衛費を非常に引き上げており、高齢者や声を上げにくい人に負担を押し付ける改定案は廃案にすべきだ」と語りました。

 また、医療費の財源について「社会保障は国民生活に必要であり、税方式(国庫負担)でやるべきだ」と繰り返し強調しました。

 宮本氏は、昨年10月の75歳以上の高齢者の医療費窓口2割負担導入による患者の受診控えの実態について質問。北海道家庭医療学センターの草場鉄周理事長は、「相当大きな影響がある」「在宅医療から外来診療に切り替えるケースが増えている」などの実態を語りました。

 宮本氏は、子ども医療費無料化について岸田政権が「比較的健康な子どもの受診が増える」などと後ろ向きの姿勢を示していることについて質問。参考人は、「気軽に健康相談ができ、重症化を避けられる」(草場氏)、「無料だからと言って医師が不適切な治療をする事例は極めて少ない」(日本医師会の釜萢敏常任理事)などと語りました。


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