2023年4月2日(日)
きょうの潮流
11・8%、17・5%、11・7%。何の数字かおわかりか。都道府県、市区、町村議員における女性の割合です。全国1741市区町村のうち女性議員がゼロの議会は275もあります▼内閣府の全国女性の参画マップ(地方議会編)によるもの。いかに政治の場が男性によって占められているか、くっきりと。国会もそうですが、とくにジェンダー平等の遅れた分野。選挙のたびに各政党が問われる重要な課題です▼「私自身1年365日24時間、寝ているときとお風呂に入っているとき以外、つねに選挙を考えて政治活動をしている。それを受け入れて実行できる女性はかなり少ないと思う」。維新の馬場伸幸代表がそう発言しました▼女性の優先枠を設けることは、国政でも地方議会でもわが党としては全く考えていないとも。女性議員が増えないことを選挙制度や環境のせいにしますが、これほどの格差を前にして政党代表としてのみずからの責任は不問とするのか▼告示された41道府県議選の各党の候補者をみると、女性の割合が最も高いのが共産党で48・4%。維新は18・1%で、最も低かったのが自民党。最多の候補者を出しながら女性の割合は6・0%という異常さです▼だいたい家事や育児、介護といった日常の生活を脇におき、選挙のことだけを考えるのが政治に携わる者の役割なのか。ともに大軍拡には熱心な自民と維新。いつまでも男性優位の価値観にしがみつき、くらしに背をむける人たちを政治の世界から退場させなければ。








