しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年4月1日(土)

「痴漢は重大な性犯罪」

政府が政策パッケージまとめる

市民と共産党の運動 国動かす

 「痴漢ゼロ」に向け、政府が初の「痴漢撲滅政策パッケージ」を30日まとめました。「痴漢は重大な性犯罪である」「痴漢の被害は軽くない」「被害者は一切悪くない」など5項目の基本認識(別項)を示しています。

 具体策では、痴漢事犯の詳細な調査・分析や女性専用車両の導入、痴漢被害を理由とした遅刻や欠席への対応、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの周知と相談対応の充実、加害者への再犯防止プログラムの実施が盛り込まれています。

 社会の意識改革を促すために、鉄道事業者と協働したキャンペーン、学校における広報・啓発を推進するとしています。政策パッケージの確実な実行のために、内閣府、法務省、文部科学省、国土交通省、警察庁など関係府省による「実行連絡会議」の開催や関係府省の連携した痴漢対策に関する情報発信、痴漢被害についての調査をあげています。

 日本共産党は2020年から地方のジェンダー平等委員会や議員団が実態調査にとりくみ、国会や地方議会で論戦し、「痴漢ゼロ」を政治の重要課題に押し上げてきました。また、市民団体からも痴漢対策の強化の要望が出されていました。こうしたとりくみが、昨年6月公表の内閣府の調査につながりました。

 内閣府の調査では、16~24歳の女性の10人に1人が痴漢の被害にあっています。今年の受験期には、加害防止と被害者の救済対策強化のとりくみが各地で広がりました。

痴漢対策を進める上での基本認識(政府の政策パッケージから)

痴漢は重大な性犯罪である

痴漢の被害は軽くない

被害者は一切悪くない

被害者を一人にしてはいけない

痴漢は他人事ではない


pageup