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2023年3月31日(金)

戦争体制づくり強化

穀田氏 軍事円滑化協定を批判

衆院で可決

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(写真)質問する穀田恵二議員=29日、衆院外務委

 自衛隊とオーストラリア軍・英国軍が共同訓練などを行う際の対応について定める軍事円滑化協定が30日の衆院本会議で、自民党などの賛成多数で可決されました。日本共産党は反対しました。

 29日の衆院外務委員会で日本共産党の穀田恵二議員が反対討論し、「協定は、日米同盟を中心に自衛隊の海外活動と外国軍との共同の軍事活動の強化を図るもので、憲法9条に明確に反する」と指摘。「安保法制、日米ガイドラインの下で進められてきた自衛隊と米軍、その同盟国軍隊と一体となった戦争体制づくりを一層強めるものだ」と批判しました。

 穀田氏は質疑で、協定では締約国間の協議機関として「合同委員会」を設置するとしていることを指摘。日米地位協定に基づく合同委員会の場合、日米双方の合意がない限り議事録を非公表としていることを挙げ、協定で設置される合同委員会では「議事録が国会や国民に公表されるのか」とただしました。

 林芳正外相は「議事録は、締約国間で双方の合意があれば公表できる」と答弁。穀田氏は「結局、議事録が公表されない可能性があるということだ」と指摘し「日米合同委員会と同じく、議事録が公表されなければ、国民の知る権利が著しく侵害される」と厳しく批判しました。


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