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2023年3月31日(金)

憲法違反は明らか

敵基地攻撃能力の保有巡り

衆院憲法審で赤嶺氏ただす

写真

(写真)発言する赤嶺政賢議員=30日、衆院憲法審

 衆院憲法審査会が30日に開かれ、自由討議を行いました。日本共産党の赤嶺政賢議員は、敵基地攻撃能力の保有は「憲法違反だ」と指摘し、岸田政権が進める大軍拡を批判しました。

 赤嶺氏は、歴代政府が憲法9条のもとで、敵基地攻撃は法理的には可能だが、その保有は憲法に反すると説明してきたと指摘。この政府解釈について、阪田雅裕元法制局長官が「日米安保条約がある状況では、憲法上、敵基地攻撃能力の保有も認められないという趣旨だ」と述べていることを紹介し、「歴代政府の解釈との矛盾について岸田首相は一切説明していない」と厳しく批判しました。

 さらに赤嶺氏は、政府が集団的自衛権の行使としての敵基地攻撃さえ可能だとしていることは「憲法上絶対に許されない海外での武力行使そのものだ」と強調。「いま必要なのは、平和のための準備だ」と述べ、東アジアに全ての国を包摂する対話の組織をつくることに「憲法9条を持つ日本が積極的役割を果たすべきだ」と主張しました。

 自民党の新藤義孝議員は緊急事態条項の議論の促進を主張。立憲民主党の奥野総一郎議員は、内閣の緊急政令や緊急財政処分を盛り込んだ緊急事態条項は必要ないと主張しました。


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