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2023年3月30日(木)

緒方副委員長がベトナム共産党タン政治局員と会談

 ベトナムを訪問中の日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者は28日、ハノイでベトナム共産党のグエン・スアン・タン政治局員・理論評議会議長と会談しました。

 タン氏は、緒方氏の訪問を歓迎したうえで、国内での成果について、コロナ禍のなかで昨年約8%の経済成長率を達成したと紹介。国の建設に当たり、人間中心を方針とし、人民の力の発揮を重視している方針を説明しました。さらに、両党の理論交流でベトナム側団長を務めてきたタン氏は、10回にわたる理論交流の成果を高く評価し、両党間の交流の重要な柱の一つとなっていると強調しました。

 緒方氏は、ベトナムのドイモイ(刷新)政策の成果に祝意を伝え、日本共産党が外交ビジョンを提起し、東アジアの平和のために活動していることを紹介。東アジア地域や世界の平和のために、国民に根差した外交、諸国民の協力を進めようとしているベトナムの活動に注目していると述べました。理論交流を発展させていく重要性も強調しました。

 両者は、両党間で合意してきた諸課題での協力を引き続き推進していくことを確認しました。

対外委員長のチュン氏とも

 緒方氏はこれに先立って、同日午前、ベトナム共産党のレ・ホアイ・チュン対外委員長と会談し、それぞれの党の活動、国際・地域情勢などについて意見交換しました。

 緒方氏は、大国間の競争や軍事強化に国際社会の懸念が強まる中、日本共産党、ベトナム共産党が参加したアジア政党国際会議(ICAPP)で「ブロック政治反対」と「対話と協力」を呼びかけた宣言が採択されたこと、東南アジア諸国連合(ASEAN)が包摂的な枠組みで東アジアで対話と協力の基調を守るために外交努力を続けていることを重視していると紹介しました。

 また、ロシアの侵略によるウクライナでの戦争に至った欧州での外交の失敗を繰り返さず、アジアで絶対に戦争を起こさないために、重層的な平和の枠組みの構築や外交努力のさらなる強化を呼びかけていると強調しました。

 チュン氏は、地域と世界の平和を守っていく上で、各国の政党や市民運動が重要な役割を担っていると強調。国際法の順守、国際協力、地域・国際機構の役割強化の重要性を指摘しました。

 双方は、東アジアでの平和創出や核兵器廃絶など、共に関心を持つ国際問題で引き続き緊密な意見交換を続けていくことを確認。続く昼食会でも懇談しました。

 これらの会談には、井上歩国際局員が出席しました。


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