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2023年3月30日(木)

理研でストライキ

研究者雇い止め撤回求める

本部前で集会

写真

(写真)理研に雇い止め撤回を求めてストライキを行う労組と支援者=29日、埼玉県和光市

 理化学研究所労働組合(理研労)は29日、理研による無期転換逃れの研究者雇い止めの撤回を求めてストライキを実施し、埼玉県和光市の理研本部前でスト集会を開きました。

 金井保之委員長は、「理研は8割近い非正規の研究職員、事務職員が支えている。理研は無期転換ルールに反して5年や10年で雇い止めにする規定をつくり、今月末380人を雇い止めしようとしている。団体交渉でも撤回しようとしない」とストに至った経過を説明。「理研は今後も雇い止めを続けるつもりであり、たたかい続ける」と決意を語りました。

 雇い止め撤回を求めている研究チームリーダーの男性は、「研究チームも解散になる。研究の進捗(しんちょく)状況を無視している。国立法人の研究機関が法を破っていいのか。日本の科学研究を守れ」と訴えました。

 別の男性は、「国家プロジェクトも率いているのに、代表者の私が雇い止めを通告された」と発言。もうひとりの男性は、「解決するまで活動し、訴え続ける」と強調しました。

 連帯あいさつで全労連の黒澤幸一事務局長は、「使用者には労働者の雇用と生活を守る責任がある。無期転換ルールは労働者の雇用安定のためにつくられた。その直前の雇い止めはあってはならない」と強調。「全国各地の大学・研究機関で雇い止めの危機にあるみなさんと力を合わせて頑張ろう」と呼びかけました。


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